家具の固定と耐震診断のチェックリスト 川崎市の無料の制度と助成

最終確認日

文字の大きさ

地震のとき、家が倒れなくても、家具は倒れます。眠っている部屋で、重い家具が倒れてきたら、動くこともできません。

この記事では、家具の固定のポイントと、川崎市の耐震の制度を、チェックリストでまとめます。「うちは当てはまるかな」と、順に見ていってください。

麻生区の人は、どこまでしている?

麻生区の区民アンケート(2024年7〜8月。18歳以上の2,000人に送り、1,138人が回答)で、家庭で取り組んでいる災害への備えを聞いています。(複数回答。アンケートに答えた人の割合で、区全体の実数ではありません)

  • 家具の適切な配置や転倒防止対策35.9%
  • 自宅の耐震性の確認19.9%
  • 窓ガラスの飛散防止対策6.0%
  • 感震ブレーカーの設置4.5%
  • 特に何もしていない19.8%

家具の対策は、3人に1人ほどがしています。耐震性の確認は、5人に1人ほどでした。

チェック1 家具は、固定できている?

川崎市の防災ポータルが示すポイントです。

  • 金具で、ネジ止めしている家具の強い部分と、壁の間柱(壁の中の柱)を、金具でネジ止めするのが基本です。
  • 突っ張り棒だけにしていない突っ張り棒は、金具で止められないときの方法と考えます。家具と天井のあいだに2本立てて、その間に板を渡すと、よりしっかり固定できます。
  • 寝室に、重い家具を置いていない寝ているときは、すばやく動けません。固定とあわせて、なるべく寝室には置かないようにします。
  • 家の周りも見た屋根瓦の落下や、ブロック塀・門柱の倒壊の危険がないか、家の周りも確かめます。

自分での取付けがむずかしいときは、工務店やハウスメーカーに相談する、と市は案内しています。

チェック2 無料で金具を付けてもらえる?

川崎市には、家具転倒防止金具の無料取付けがあります。次の全部に当てはまるかを見てください。

  • 川崎市内に住んでいる
  • 高齢者または障害のある人だけで住んでいるひとり暮らしも対象です。「高齢者・障害者」とは、65歳以上、介護保険の要支援か要介護の認定を受けている、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかを持っている、のどれかに当たる人です。
  • 自分で金具を取り付けるのがむずかしい
  • この事業をまだ受けていないすでに受けた人は対象になりません。

付けてもらえる家具は、3台まで。原則として、地震のときすぐに逃げにくい、寝室などの1部屋の家具です。費用は無料です。部屋の作りによっては、取り付けられないこともあります。賃貸の家は、持ち主の同意が必要です。

申し込みは、サンキューコールかわさき(8時〜21時)の電話 044-200-3939、または市のオンライン申し込みフォームからです。

チェック3 木造の家なら、無料の耐震診断を受けられる?

川崎市は、木造住宅の耐震診断士を無料で派遣しています。2026年4月から、対象が広がりました。次の全部に当てはまるかを見ます。

  • 2000年(平成12年)5月31日以前に、工事を始めた家(1981年=昭和56年5月以前の旧耐震基準の家に加えて、2000年5月以前に建てられた新耐震基準の木造住宅も対象になりました)
  • 木造の2階建て以下一部が鉄骨造などの混構造は対象外です。
  • 木造在来工法の家ツーバイフォー工法・パネル工法は対象外です。
  • 一戸建て・共同住宅・長屋・店舗併用住宅のどれか
  • 以前、市の制度で耐震診断や耐震改修をしていない
  • 申し込めるのは、家の所有者か、所有者から任された人です。紙の申請書か、オンライン申請で申し込みます。
  • 診断にかかる費用は、市が負担します。
  • 現地での診断は、2〜3時間です。そのあと、1か月ほどで診断士が結果を伝えに来ます。
  • **診断を受けても、必ず改修しなければならないわけではありません。**診断だけでもかまわない、と市は書いています。
  • 2000年6月以降に建てられた木造住宅は、この制度の対象ではありません。市の無料相談窓口(ハウジングサロンなど)に相談します。
  • 川崎市防災ポータル「備える。かわさき」の地震編10は、診断の対象を「昭和56年5月31日以前」と書いたままです(確認した日の時点)。この記事は、更新日が新しい制度のページ(2026年9月25日更新)に合わせています。

チェック4 耐震改修の助成は、使える?

診断のあと、耐震改修をするときは、費用の一部が助成される制度があります。対象の家は、チェック3の家と同じです(明らかに建築基準法に合っていない家は除かれます)。

  • 建物全体の改修一般の世帯は最大130万円、市民税が非課税の世帯は最大180万円。
    補助率は5分の4。上限の内訳は、計画20万円と工事110万円(非課税世帯は工事160万円)です。
  • 部分的な改修一般の世帯は最大100万円、非課税の世帯は最大135万円。
順番に注意

市から「交付決定」の通知が届く前に結んだ工事の契約は、助成の対象になりません。まず、電話で現地調査(事前審査)を申し込みます。診断士と施工会社は、市に登録された名簿から、自分で選んで契約します。

耐震改修をすると、所得税の特別控除や、固定資産税の減額が受けられる場合がある、とも案内されています。

古い木造の家には、もうひとつ

昭和56年(1981年)5月31日以前に工事を始めた木造の一戸建てなどで、耐震診断で「地震に対して安全でない」と分かった家には、耐震シェルター・防災ベッドの設置助成があります。費用の10分の9以内で、上限は耐震シェルターが30万円、防災ベッドが10万円です。使う前に、必ず耐震診断を受けるよう、市は書いています。

問い合わせ先

  • 耐震診断・耐震改修・耐震シェルターなど:川崎市まちづくり局 防災まちづくり推進課 耐震化支援担当 電話 044-200-3017
  • 家具転倒防止金具の無料取付け:サンキューコールかわさき 電話 044-200-3939

出典

  • 川崎市防災ポータルサイト「備える。かわさき」地震編 09「地震に強い部屋をつくる」、10「地震に強い住まいをつくる」
  • 川崎市「ひとり暮らし高齢者・障害者等の方に家具転倒防止金具の無料取付けを実施します」(2025年2月21日更新)、同・よくある質問「家具転倒防止金具の無料取付けの申し込みをしたい。」
  • 川崎市「木造住宅耐震診断士派遣制度」(2026年9月25日更新)
  • 川崎市「木造住宅耐震改修助成制度」(2026年9月25日更新)
  • 川崎市「耐震シェルター・防災ベッド設置助成制度」(2026年4月1日更新)
  • 川崎市麻生区「麻生区区民アンケート 概要版」(2025年1月)

制度の対象や金額は、変わることがあります。申し込む前に、必ず川崎市の公式ページで最新の内容を確認してください。

掲載内容は最終確認日時点のもので、変わることがあります。営業時間・料金・予約や申し込みの方法など、正確な情報は、店舗・施設・主催者・役所の公式の案内でご確認ください。当サイトでは、掲載先についての個別のお問い合わせにはお答えできません。

この記事のテーマ

こんなときの、まとめ