川崎市の産後ヘルパー、夕飯づくりも頼める 40時間と「7日前」を麻生区で

最終確認日

先に答え

  • 川崎市の産後ヘルパーは、来た日の夕飯づくりも頼めます。1時間800円(交通費は別)、40時間まで
  • 申し込みは区役所ではなく事業者へ直接、派遣の7日前まで。作り置きは頼めません
  • 40時間を曜日に配ると、ヘルパーの来ない日が見えます。その日の夕飯を、別に決めておきます
小田急線 新百合ヶ丘駅の南口。白い骨組みの屋根の下に改札への入口があり、人が行き来している
写真:Machiro at Japanese Wikipedia/CC BY-SA 3.0(出典(別のウィンドウで開きます)・縮小)
この記事でわかること6つの章
  1. 産後の夕飯、市のヘルパーに頼める?
  2. 何時間まで、いくらで、いつまでに申し込む?
  3. 麻生区に来てくれる事業者は?
  4. 40時間で、産後の夕飯は何週もつ?
  5. ヘルパーの来ない日の夕飯は、どうする?
  6. 退院の前に、何を決める?

妊娠9か月の夜、新百合ヶ丘の駅近くのマンション。入院の荷物をつめながら、夫と話します。「退院したら、夕飯はだれが作る?」

答えの1つは、川崎市の産後ヘルパーです。ヘルパーが家に来て、その日の夕飯づくりも手伝ってくれます。ただし、40時間までで、申し込みは派遣の7日前まで。しかも、作り置きは頼めません。

そこで、この記事では、市のヘルパーで頼めること、麻生区に来てくれる事業者の数、40時間で何週もつかを順に見ます。最後に、ヘルパーの来ない日の夕飯の考え方を置きました。川崎市のページと資料を読んでまとめた記事で、現地には行っていません。

退院の前の夜

ポン君

ヘルパーさんに、1週間分の作り置きを頼めば安心だね

リンちゃん

市の例だと、作り置きはできないの。作るのは、来た日のごはんよ

ポン君

じゃあ、来ない日の夕飯も、先に考えておかなきゃ

産後の夕飯、市のヘルパーに頼める?

頼めます。ただし、作るのはヘルパーが来た日の食事だけです。川崎市の「産前・産後家庭支援ヘルパー派遣事業」では、家事の手伝いの1つに「食事の準備及び後片付け」が入っています。

では、どこまで頼めるのか。市の「提供可能なサービスの具体例」には、できることとできないことの例が並んでいます。食事のところを抜き出すと、次のとおりです。

  • できる例:簡単な調理(派遣当日の食事)、配膳、片付け、テーブル拭き
  • できない例:大量の調理(作り置きなど)、特別な手間のかかる調理
  • 育児の側の例:離乳食の調理、上の子の食事の手伝い

つまり、ヘルパーは「来た日の夕飯を一緒に回す手」です。冷凍庫を1週間分のおかずで埋める役ではありません。

使えるのは、市内に住む妊産婦で、産前から産後6か月を迎える日までの人です。体を休めたいときや体調が悪いときで、昼間ほかに育児や家事をする人がいないことが条件です。ただし、母親が家にいない状態での手伝いは、原則として行っていません。

万福寺のほうから、新百合ヶ丘駅の方向を見た街並み。マンションと小田急線の電車が見える
万福寺のほうから見た、新百合ヶ丘駅のあたり。(撮影:Souka Kinmei/CC0/ウィキメディア・コモンズ)撮影の時期は、いまの様子とはちがうかもしれません。

何時間まで、いくらで、いつまでに申し込む?

40時間まで、1時間800円です。申し込みは、派遣を始めたい日の7日前までに、事業者へ直接します。区役所の窓口に出す手続きではありません。

市のページと令和8年度の案内から、数字と決まりを並べます。

時間
40時間まで(双子など多胎は120時間まで)。1日4時間以内、1日2回まで。原則1回2時間から(1時間から頼める事業者もあります)
時間帯
午前8時から午後7時まで
料金
1時間800円。ほかに、事業者ごとに決まった交通費がかかります。生活保護の世帯と、世帯全員が市民税非課税の世帯は、料金が免除です
申し込み
原則、派遣を始めたい日の7日前までに、認定事業者へ直接。いくつかの事業者に申し込むこともできます
取り消し
利用日の2営業日前の午後5時を過ぎると、事業者のキャンセル料がかかることがあります

ところが、7日前に申し込んでも、必ず来てもらえるとは限りません。市の案内には、派遣できるヘルパーが見つからず、来てもらえない場合もあると書いてあります。前もって面談をする事業者もあります。だから、出産の前に申し込み先の見当をつけておくと、慌てずにすみます。

  1. 出産の前に市の一覧から、麻生区に来る事業者を選ぶ
  2. 7日前までにその事業者へ直接申し込む(面談のこともある)
  3. 当日ヘルパーが来て、その日の家事や育児を手伝う

産後ケアとは、何が違う?

名前が似ていますが、別の制度です。産後ケアは、助産師などが母子のケアをする市の事業で、申し込み先も中身も違います。違いを、同じ物差しで並べました。

物差し 産後ヘルパー 産後ケア
中身 家事と育児の手伝い 授乳の指導、乳房のケア、育児の相談など
申し込み 事業者へ直接、7日前まで 電子申請(妊娠32週から)→承認まで約10日→施設へ予約
料金 1時間800円+交通費 宿泊型1泊2日15,000円、訪問型1回5,000円など
上限 40時間 全部の種類を合わせて7回(日)
夕飯 来た日の簡単な調理 市のページに食事の記載なし(施設に聞く)

つまり、夕飯の手を借りるならヘルパー、体と授乳の相談なら産後ケアです。産後ケアの料金には、一般の世帯も含めて減免があります(くわしくは市のページ)。

麻生区に来てくれる事業者は?

市の一覧の21事業者のうち、麻生区の全域に来るのは10、一部の地域に来るのは1です。このうち、事業所が麻生区にあるのは4つ(一覧の18〜21番)でした。令和8年7月1日からの一覧を、こちらで数えた結果です。

ただし、来られる時間は事業者ごとに違います。たとえば、麻生区に事業所のある4つの派遣できる時間は、次のとおりでした。「平日9時〜17時」が2つ、「月〜土9時〜18時」と「9時〜18時(日曜と年末年始は除く)」が1つずつです。一方で、麻生区に来る11のうち、午後7時まで派遣できると書いてあるのは5つです(1つは麻生区の一部だけ)。

そこで、夕飯の手伝いを頼むなら、一覧で次の3つを見ます。

  • サービス提供区の「麻生区」の列が○(全域)か△(一部)か
  • 派遣できる日と時間(夕方まで来られるか、土日はどうか)
  • 交通費とキャンセル料(事業者ごとに違う)

△の事業者は、うちの町に来られるかを申し込みのときに聞きます。このサイトでは、事業者の良し悪しは比べていません。一覧の並びも、良し悪しの順ではありません。

新百合ヶ丘駅南口のロータリー。正面に駅ビルの建物が並び、手前に緑の植え込みと道路が見える
新百合ヶ丘駅の南口。(撮影:Souka Kinmei/CC0/ウィキメディア・コモンズ)撮影の時期は、いまの様子とはちがうかもしれません。

産後ケアの施設で、住所が麻生区なのは3つです(2026年9月28日更新の市の一覧)。新百合ヶ丘総合病院(古沢。宿泊型と日帰りロング型、生後3か月未満)、とよなが母乳育児相談室(高石)、えごころ母子相談室(上麻生)。あとの2つは、日帰りショート型と訪問型です。ほかに、宮前区の訪問看護ステーションで、麻生区へ来るところが1つあります。

40時間で、産後の夕飯は何週もつ?

2時間を週2回なら、10週です。40時間を、1回の時間と週の回数で割ると、こうなります(こちらで計算)。

40時間で何週もつか(週・こちらで計算)

2時間×週2回
1010週
2時間×週3回
6.7約6.7週
4時間×週2回
55週
2時間×毎日
2.9約2.9週(20日)

川崎市の上限(40時間・1日4時間以内)をもとに、1回の時間と週の回数で割って作成。多胎は120時間なので、この3倍。

一方で、使える期間は産後6か月を迎える日まで。週にすると、だいたい26週です(こちらで計算)。だから、どの配り方でも、ヘルパーの来ない日は必ず残ります。

では、どう配るか。先に、家の予定から「手のある日」を書き出します。夫が在宅や育休の曜日、祖父母が来る日、上の子の保育園の送り迎えの曜日です。そのうえで、手のない曜日にヘルパーを置きます。上の子が小学生なら、夕方の預け先も同じ紙に書きます(「わくわくプラザと学童保育の違い」)。

ポン君ヘルパーさんの来ない日の夕飯も、市の別の制度で頼めないかな?

リンちゃん「ふれあい子育てサポート」は、家事の手伝いはしていないの。預かりと送り迎えの制度よ。

ヘルパーの来ない日の夕飯は、どうする?

答えは、ヘルパーと宅配を「どちらか1つ」で選ばないことです。ヘルパーは来た日に作る手。宅配のおかずは、作らない日の分。役割が違うので、同じ物差しで並べると分けて使えます。

物差し 市の産後ヘルパー おかずの宅配
だれが作る ヘルパーが家の台所で(来た日の分) 作らない。届いたものを温める
いつ頼む 原則、派遣の7日前まで 申し込みから届くまでは会社ごと
費用 1時間800円+交通費 会社と品数ごと
作り置き できない 冷蔵か冷凍で、何日か分が届く形もある
止め方 直前の取り消しは料金がかかることも 定期なら、休み方とやめ方の期限を先に見る

これまでは、「ヘルパーを頼むか、宅配にするか」と考えがちでした。そうではなく、40時間を手のない曜日に配り、それでも空く日だけを、作らない日のおかずで埋める。こう見ると、宅配は「代わり」ではなく「すき間の分」になります。ヘルパーに頼むことは、そのままでかまいません。

そこで、すき間の分を選ぶときは、麻生区の家に届くか、冷蔵か冷凍か、どう止められるかを先に見ます。冷凍庫に入るかも、退院の前に確かめておきたいところです。

退院の前に、何を決める?

決めることは3つです。事業者、申し込みの日付、ヘルパーの来ない曜日。この3つを、入院の前に紙に書いておきます。

  1. 事業者を選ぶ
    市の一覧で、麻生区の列が○の事業者から、夕方まで来られるところを探す。
  2. 申し込みの日をカレンダーに書く
    来てほしい日の7日前。産後ケアも使うなら、電子申請は妊娠32週からできる。
  3. ヘルパーの来ない曜日を書き出す
    その日の夕飯を、だれが、どう用意するかを決める。
万福寺1丁目にある麻生区総合庁舎。れんが色の外壁に「麻生区総合庁舎」の文字が見える
万福寺1丁目の麻生区総合庁舎。産後ヘルパーの申し込みは、区役所ではなく事業者へ直接します。(撮影:Kkairri/CC BY-SA 3.0/ウィキメディア・コモンズ)撮影の時期は、いまの様子とはちがうかもしれません。
ポン君リンちゃん

7日前の日付、メモしとこう

来ない曜日の夕飯も、いっしょに決めてね

制度のことで分からない点は、川崎市こども未来局の母子保健担当(電話044-200-2450)に聞けます。まずは今夜、市の認定事業者一覧を開き、麻生区の列に○のある事業者に印をつけてみてください。来てほしい曜日が決まれば、来ない曜日の夕飯も、迷わずに決められます。

出典

内容は変わることがあります。最新の情報は、川崎市の公式の案内と各事業者で確認してください。

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