緑と道の美術展2026 黒川の里山24か所、8日は作家が解説

黒川の雑木林のなかを通る小道。落ち葉が積もった道の右側に、背の高い笹がしげっている
写真:珈琲牛乳/CC BY 3.0(出典(別のウィンドウで開きます)・縮小)

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11月の黒川では、里山の道そのものが会場になります。「緑と道の美術展in黒川2026」です。

答えを先に書きます。会期は11月1日(日)〜30日(月)で無料。スタートは、はるひ野駅の南口です。 作品は24か所。美術展のホームページの数字を足すと、歩くだけで約2.3km・約31分です(私たちで計算)。作家の解説を聞きながら歩けるのは、11月8日(日)の朝10時受付のツアーです。トイレは、駅とセレサモス麻生店にしかありません。

この記事は、川崎市の報道発表、美術展のホームページ、麻生区の広報紙をもとに書いています。私たちは現地に行っていません。

11月の週末

ポン君

美術展なら、作品だけ見てくればいいよね

ポン君

えっ

リンちゃん

黒川のは、里山の道ぜんぶが会場なの

ポン君リンちゃん

作品も、里山と関係あるの?

笹刈りや、よこみね緑地の楢が出てくるのよ

ポン君

8日の10時、南口に行ってみる

11月8日の朝10時、はるひ野駅南口で何が始まるの?

始まるのは「作家による作品解説付きアート散策ツアー」です。無料で、予約はいりません(川崎市の報道発表)。

次に知っておきたいのは、歩き方です。美術展のホームページを読むと、ふつうの「ガイドについて歩くツアー」とは、少し形がちがいます。

  • 10時 受付はるひ野駅南口の受付テントで、整理券をもらう
    当日受付。無料
  • 少人数ずつ出発間をあけて、少しずつスタートする
    美術展のホームページ
  • 作品の前で、作家が待っている置かれた場所で、作家が自分の作品を説明する
    同じ
  • およそ3時間所要時間は3時間ほど。雨の日は中止
    同じ。10時に出ると、終わりは13時ごろの目安(私たちで計算)

作家が道の先々で待っていて、歩く人がそこへ着く。そういう形です。長い道なので、昼ごはんの時間にかかりそうなことも、頭に入れておくとよさそうです。

はるひ野駅の南口の改札。黄色い「出口」の看板の先に階段があり、改札の右に駅周辺の案内図がある
はるひ野駅の南口の改札(撮影:Hahifuheho/CC0。ウィキメディア・コモンズ)。撮影の時期は、いまの様子とはちがうかもしれません

8日に行けないとき、案内のある日はいつ?

8日に行けなくても、会期中の土日祝には「作家によるプチ解説ツアー」があります。カレンダーに当てはめると、その日は9日です(私たちで数えました)。

当日の担当の作家が数人、ルートを一緒に歩いて案内します。受付は10時、所要は2時間ほど、各回先着10名、雨の日は中止です。初日の1日と、8日はありません(美術展のホームページ)。ほかの催しも、日付ごとに並べます。

  • 11月1日(日)初日。解説のツアーはなし
  • 11月3日(火・祝)プチ解説ツアー
  • 11月7日(土)プチ解説ツアー/作品②の制作日
  • 11月8日(日)作品解説付きアート散策ツアー(10時受付)/作品②の制作日
  • 11月14日(土)プチ解説ツアー/作品②の制作日/はるひ野縁日(11〜15時、はるひ野町内会。荒天中止)
  • 11月15日(日)プチ解説ツアー
  • 11月21日(土)プチ解説ツアー/作品②の制作日/秋のグリーンツーリズム(事前申込)
  • 11月22日(日)プチ解説ツアー/作品②の制作日/おしゃべり鑑賞会(13時30分〜15時の予定)
  • 11月23日(月・祝)プチ解説ツアー/作品②の制作日/おしゃべり鑑賞会
  • 11月28日(土)・29日(日)プチ解説ツアー

美術展のホームページ(イベントと作品紹介)、麻生区のグリーンツーリズムのページから整理。催しは、天気などで変わったり、中止になったりすることがあります。

「おしゃべり鑑賞会」は、アートコミュニケータと一緒に、作品を見たり触れたりしながら里山を歩く会です。集合は、はるひ野駅南口。申し込みは、美術展のホームページの案内からです(当日の受付もある、とちらしにあります)。

作品②は、来た人が一緒に作る作品です。制作の日の中心の時間は13時〜16時、平日にも不定期で作る、と作品紹介にあります。

8日のほかにも、土日祝のプチ解説ツアーが9日あります。行ける日を、上の一覧から1つ選んでください。

作品の道は、どうつながっているの?

道は、はるひ野駅南口から3つの区間につながっています。歩くだけなら、合わせて約2.3km・約31分です(私たちで計算)。

美術展のホームページは、24か所の作品を、この3つの区間に分けて紹介しています。区間ごとに、徒歩の距離と時間も書かれています。それを1枚にまとめました。

緑と道の美術展2026のルートを3つの区間に分けた図。はるひ野駅南口から、区間1は作品1〜9で多摩よこやまの道のほうへ徒歩862m・12分、区間2は作品10〜14で黒川よこみね緑地、徒歩416m・5分、区間3は作品15〜24で黒川海道緑地から黒川営農団地管理倉庫の近くまで、徒歩1km・14分。合わせて約2.3km・約31分。トイレは駅とセレサモス麻生店にある
ルートの3つの区間。美術展のホームページと公式のルートマップ(2026年)をもとに、私たちで作成

区間の数字を足すと、862m+416m+1kmで約2.3km、12分+5分+14分で約31分です。これは歩く時間だけの数字です。作品の前で立ち止まる時間は入っていません。8日のツアーが3時間ほどかかるのは、そのぶんだと読めます。

公式のルートマップには、気をつけたい場所に印があります。

  • 区間1:階段と、すべりやすい坂の注意書き
  • 区間2:⑩〜⑭の作品へ入る入口の印
  • 区間3:坂道、山道、引き返す(Uターンする)場所の印。⑲から⑳までは里山の道なので、ルートマップで確かめてほしい、とホームページにあります

細かい曲がり角までは、この記事では書きません。パンフレットの地図は、はるひ野駅南口の駅前広場、多摩よこやまの道、セレサモス麻生店に置いてある、とホームページにあります。ルートマップでは、黒川駅の近くの南黒川第2公園にも、パンフレットの印があります。土日祝は、南口に案内所の印もあります(ルートマップ)。

黒川の畑。葉の落ちた柿の木に、だいだい色の実が残っている。手前には大きな葉の作物があり、奥に高い集合住宅が見える
黒川の柿の木と畑(撮影:珈琲牛乳/CC BY 3.0。撮影者の記録では2011年10月。ウィキメディア・コモンズ)。美術展のルートの写真かどうかは、確かめられません。いまの様子とはちがうかもしれません

トイレと車は、どうすればいいの?

作品のまわりには、トイレも、専用の駐車場もありません。ここ、出かける前にいちばん困るところですよね。

解決の手がかりは、ちらしの注意事項とルートマップに、はっきり書かれていました。

作品のまわりに、トイレはありません

使えるのは、駅の構内と、セレサモス麻生店のトイレです。ルートマップでは、はるひ野駅と黒川駅、セレサモス麻生店にトイレの印があります。専用の駐車場もありません。車なら、近くのコインパーキングを使うように、とちらしにあります。

もう1つ、気づいたことがあります。ルートマップには、セレサモス麻生店の時間が「9時30分〜15時、休みは水曜・年末年始」と書かれています。11月の水曜日は4日・11日・18日・25日です。その日や15時より後に、セレサモスのトイレが使えるかどうかは、確かめられませんでした。平日に歩くなら、駅で済ませてから出るのが安心です。

はるひ野駅のホーム。壁にトイレの入口が並び、手前に飲み物の自動販売機と、駅名の看板がある
はるひ野駅のホームにあるトイレの入口(撮影:Hahifuheho/CC0。撮影は2012年8月。ウィキメディア・コモンズ)。いまの様子とはちがうかもしれません

ほかの注意も、ちらしから短くまとめます。

  • 会場は緑地と里山。歩きやすい服で、日が暮れる前に見る
  • けがや事故の責任は負えない、と主催者が書いている
  • ごみは持ち帰る。動物や植物をとったり、持ち帰ったりしない
  • ツアーは雨の日は中止。催しは天気などで変更・中止のことがある

この美術展を作っているのは、だれ?

企画と運営を担っているのは、作品を出す作家たちの会です。主催は2つの団体で、黒川緑地管理協議会と、緑と道の美術展出品作家実行委員会(川崎市の報道発表)。

なぜそう言えるのか。実行委員会は、出品する作家たちでつくる会です。麻生区の広報紙「あさお区版」2026年10月号は、企画と運営をこの委員会が担い、黒川緑地管理協議会や地元の人と連携している、と紹介しています。つまり、作品を出す人が、催しを回す人でもあります。

ポン君黒川緑地管理協議会って、何をしているところ?

リンちゃん主催の団体なのは確かよ。でも、ふだんの活動を書いた公式のページは、見つけられなかったの。わからないことは、わからないと書いておくわね。

ほかにも、たくさんの人が関わっています。協力には川崎市、明治大学・川崎市黒川地域連携協議会、黒川町内会、はるひ野町内会、東京造形大学、多摩美術大学、2つのギャラリー。後援は、NPO法人しんゆり・芸術のまちづくりと、川崎・麻生観光協会です(報道発表)。

あさお区版では、実行委員会の代表が、基本のテーマは「緑」だと話しています。自然の中で作品にふれて、毎日の元気につながってほしい、という願いです。委員の2人は、見なれた風景に作品があることでの発見や、木の色や光で作品の見え方が毎日変わることを、楽しみ方として挙げています。

美術展のホームページによると、始まりは2016年。2026年で11回目です。作品を出す作家たちが回す催しが、それだけ続いてきた、ということです。

作品は、里山とどうつながっているの?

美術展のホームページの作品紹介から、いくつかを番号と題で並べます。24か所すべてに、素材と作家の一言が載っています。

  • ⑤『小さな記念碑/笹刈り』石と布。作家の一言は、毎年参加している笹刈りのボランティアの日の記録
    作家自身が、里山の手入れに加わっている
  • ⑱『萌し』素材は、よこみね緑地の楢(なら)と石
    会場の緑地の木が、作品の材料になっている
  • ⑰『光の泡』木、草、つる。小さな谷にわく水と、田んぼだったころの光を思った作品
  • ⑳『黒川で朝を待つ Ver. 2』かつて田んぼで、耕されずに荒れていた場所に置く作品
    今そこに生えている草を、見る人に問いかける
  • ⑮『空から種こぼれて』湿地に咲くミゾソバの花を見上げた風景から
  • ②『メタモルフォーゼ―変容』来た人が一緒に作る作品。1本の街路樹を、会期中に少しずつ変えていく

美術展のホームページの作品紹介を、私たちで要約しました。作品の写真は、作家の権利があるので載せていません。

並べてみると、里山の手入れや、この土地の記憶が、作品の中に入っているものが目につきます。24か所のなかの、ほんの一部です。それでも「里山の展覧会」というより、「里山の手入れの続きにある展覧会」と言ったほうが近いかもしれません。これは、私たちの読み方です。

黒川の田んぼと畑。奥に雑木林の丘が見え、水田のそばで人が作業している
黒川の田んぼと畑(撮影:Hahifuheho/CC0。撮影者の説明では、2013年6月に黒川で撮影。ウィキメディア・コモンズ)。いまの様子は確かめていません

黒川の里山は、どんな場所で、だれが守っているの?

里山は、ほうっておけば残る自然ではありません。人が手を入れ続けて、はじめて保てる場所です。あさお区版は里山を、暮らしと自然が長い時間をかけて作ってきた環境(林・田畑・水辺など)と説明しています。

黒川も、その里山の1つです。黒川地域は、2015年に環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」に選ばれています(報道発表)。美術展のちらしとホームページは、全国で500か所のひとつ、と書いています。

2015年黒川地域が、環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」に選ばれた年。美術展が始まったのは、その翌年の2016年(川崎市の報道発表、美術展のホームページ)

では、黒川ではだれが手を入れているのか。ルートの区間2にある黒川よこみね緑地では、「水辺のある里山を守る会」が活動しています。あさお区版によると、内容は次のとおりです。

  • 草刈り、植樹
  • 水路と池の管理
  • 自然観察、めずらしい生きものの保護と育成
  • 自然の素材でのクリスマスリース作りも

会長は区版で、わき水の流れる水辺と、そこで育つ生きものを守っていて、一緒に活動する会員も募集している、と話しています。

「よこみね」という名前の由来や、はるひ野の町の成り立ちは、はるひ野駅の記事に書きました。黒川が「川崎の秘境」と呼ばれたころの話は、黒川駅の記事にあります。

見る側から、守る側に加わるには?

守る側に加わる入口は、公式の資料で確かめられたものだけで3つあります。美術展は11月で終わりますが、里山の手入れは、そのあとも続きます。

  • 水辺のある里山を守る会(黒川よこみね緑地)会員を募集中、とあさお区版2026年10月号にある
    区版の特集の問い合わせ先:麻生区役所 企画課 044-965-5112。会の連絡先そのものは確認できませんでした
  • 黒川地域 秋のグリーンツーリズム(11月21日・土)9時30分〜12時。美術展の展示ルートの一部を巡る里山散策と、黒川の野菜の収穫体験など(予定)。30名程度(予定)で、多いときは抽選。小雨決行、荒天なら23日に延期
    主催:麻生区役所。費用と締切は「未定」、申し込みは応募フォームで「後日掲載」(2026年9月24日更新の区のページ)。問い合わせ:企画課 044-965-5112
  • 里山フォーラムin麻生(毎年3月)里山を守る団体や小学校が、活動を紹介する場
    あさお区版2026年10月号。問い合わせ:麻生区役所 生涯学習支援担当 044-965-0151

美術展そのものを支える方法もあります。ちらしには、会期中も協賛を受け付けていて、問い合わせは実行委員会へ、とあります(連絡先は美術展のホームページのメールの欄)。

ポン君リンちゃん

まず8日に歩いて、21日の申し込みも見てみる

区のページの「後日掲載」、メモしておいてね

次にすることは、1つです。11月8日(日)の10時に、はるひ野駅南口の受付テントへ。 雨なら中止なので、前の晩に天気を見ておきます。その日が無理なら、上の日付から土日祝のプチ解説ツアーを選んでください。

駅に着く前に、ほかの催しも見ておきたい人は麻生区の秋の催しの一覧へ。帰りにセレサモス麻生店へ寄るなら、麻生区の直売所の記事に、ほかの直売所もまとめています。新百合ヶ丘から黒川まで歩いてみたい人は、尾根道5kmのコースもどうぞ。

ここがいいよね

駅の改札を出たところから、里山の美術展が始まること。そして、作品を出す作家が催しを運営し、作品の中に笹刈りや楢の木のような、里山の手入れが入っていること。見に行った人が、そのまま守る側の入口にも立てます。

出典

私たちは、現地には行っていません。書いてあるのは、公開されている資料から読み取れたことだけです。内容は変わることがあります。最新は公式の案内で確認してください。

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